9番目のムサシ ミッション・ブルー(8) by 高橋美由紀 ダウンロード PDF EPUB F2
昔読んだことがある最初のシリーズが面白かったので、ミッションブルー、レッドスクランブルと続けて購入中です。それなりに面白いのですが、それってどうなのよ、というところが多すぎる気がします。
無敵の秘密組織UB、という割には、ムサシはじめUBの人たちは、事件の関係者に身分やら組織のことやらを案外ぺらぺらとしゃべってるし、ヘリコプターには堂々と大きな字で「UB」と書いてあるし(これはレッドスクランブルの方だったかな)、誰も実態を知らない前提のはずなのに、話の終盤には必ずみんな「こんなうわさをきいたことがあるかい・・・」とUBの噂を語りだすというお決まりのコース。結構みんな、知ってんじゃん。と突っ込みたくなります。慎吾くんが拷問に耐えて口を割らないメリットは、口を割った途端に殺されるから、ということであって、UBにとって困る情報は慎吾も大してもっていないんじゃあないのかな?という気がしてならないですね。
それにムサシともあろう者が、最後のあの対処はお粗末としかいいようがないです。「慎吾を身を挺して守る」姿を描くための苦肉の策だったですかね。それに「ワクチンができていると予想して博打をうった」なんてこといってるけど、そもそもどうして帳道明が自分を助けてくれると思ったんだろうか。帳道明が自分に好意を持っているとは全く気付いていないって話の流れじゃなかったっけ。と、とにかく最後の尻切れトンボ感が半端ないですね。
絵がきれいなのと、ついつい続きが読みたくなるのでこれからも購入は続けたいと思ってますが、レッドスクランブルでは、せめて最初のシリーズ程度にはつじつまを合わせてほしいです。